電子ピアノとグランドピアノの鍵盤の重さの違い
前からやってみたかったピアノの鍵盤の実験
レッスン室には、グランドピアノC3とクラビノーバCVP-605があります。
グランドピアノの鍵盤が重いとよく言われるけれど、一体どのくらいちがうのだろう。
鍵盤の重さの実験。
結論からいうとダウン(鍵盤を押すとき)の重さは、あまり変わりありませんでした。
アップ(鍵盤が上がってくる)の計り方は分からないのでやっていません。
まずはクラビノーバの方から。
こんなところで、お金を使ってしまってすみません。
分銅というものがうちにはないので・・・。
ティッシュを敷いて、まずは10円10枚。
なんともありません。
次に、100円6枚を追加。
少し沈みました。
次に100円玉をもう6枚追加すると、底まで沈みました。
10円×10枚と100円×12枚です。
グランドピアノは、すごく重そうな予感が・・・。
意外や意外。
クラビノーバとそんなに変わらず、10円10枚と100円6枚で少し沈みました。
次に、また100円6枚を追加。
かなり沈みました。
クラビノーバはここまでで終わりだったのですが、次があります。
この鍵盤、押すとまだブカブカするのです。
私の指で最大限まで押すと・・・・。
もうちょっと下までいきます。
上との違い、分かるでしょうか。
手を離したらもう上の中途半端なところには戻りません。
でも上から置いていく時には、10円×10枚と100円×12枚で一度止まるのです。
グランドピアノは、さっきのかなり沈んだ状態から鍵盤を押しても、音が出ます。
上から押していく重さとしてはそんなに変わりはないけれど、何か違う。
この微妙な2段階の機能、これが 「ダブル・エスケープメント・アクション」が使われているグランドピアノです。
生徒さんにはわかりやすいく、「もうひといき下まで押すといい音がでるよ」と言っています。
指が弱いこととピアノの鍵盤の重さの関係
グランドピアノの2段階に分けて押していく感じも、指の強化には関係すると思われますが、鍵盤が戻ってくる時の重さが重要だと思います。
筋トレのジムに通うと分かるのですが、力を入れる時よりも戻す時の方で筋肉はつくといわれます。
時間も、力を入れる時の倍の時間を、戻す時に掛ける。
すると筋肉がついていくのです。
ピアノも重い鍵盤のものを選べばいいというものでなく、どう戻ってくるかが大切です。
パカパカと感じるキーボードのような戻りは指の力はつかない。
なかなか戻ってこないものも困る。
適度に、弾く人の指に合わせた重さを選んで、いい形の指でたくさん、遊び弾きでもいいので触ること。
これが指の力をつける一番の近道だと思います。
いい音を出そうという意識も、とても大事です。
私は、幼児には必要以上に、強い音を求めません。
グランドピアノでのレッスンなので、まずはいい指の形、いい手のフォームで弾くことを求めます。
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