安城のツルタ楽器さんでの脱力奏法の講座に行ってきました
2017/02/02
ピアノでは力を入れることより抜く方が難しい
これは、前から言われてきていることで、私もレッスンの
度に気になっていました。弱い音の子の指を鍛えて、音を出させる
ことの方が楽なのです。腕に力の入ったまま弾き続けている
生徒を見ていて、どうしたら余分な力を抜いていい音が出せるの
だろう。腕を下からフワッと持ち上げてみたり、私の手に
生徒さんの手をおんぶさせてみたりと試行錯誤でした。
指の余分な力を抜くことが大事
今日の脱力奏法では、肩でも腕でもなく、指の力の入れ方というものに
焦点が当たっていました。考えたことがなかったことで、鍵盤は押すときに
約50グラム、戻すのには力を抜けばいいだけのことなのだそうです。
なるほど、言われてみればその通り。でもパンと戻してしまえば
音は切れてしまうからそうっと戻す、その力加減が難しいということでした。
親指の使い方もクセモノで立てたほうが余分な力が入りにくいということで
音階には移動+くぐりをサッとやることだそうです。
2時間の音を出しながらの講座でしたが、先生の音がきれいで、パタパタ指のこすれる
ような音が一切なかったのが印象的でした。
また、「ブルグミュラー25番」を使っての講座だったので、「アラベスク」の
最初の部分、ラシドシラの練習の仕方、アクセル練習を勉強しました。
スケートフィギュアのアクセルみたいな練習。
まず、ラーだけを伸ばす練習をする。次にラシーまでを1つの力で
弾けるようにする、次にラシドーまで、という風に段階を追って
練習していくといいのだそうです。根気のいる練習ですが何にも
使えそうです。
初めて見た「ブルグミュラー25番練習曲」のフレージング
私は、全音版の昔の楽譜で習ってきたので、1番のこの
「素直な心」のスラーのかけ方にびっくりでした。他の
24曲にしても驚きます。変に焼け付くようなべたべたしたレガート奏法を
必要としないフレージングだということでした。弾いてみると
なんだかまだ慣れない感じです。ブルグミュラーは後期古典派に
属するので当時流行のスラーは今日のものがいいそうです。
講師として教えるからには勉強を続けよう
久しぶりに講座に参加したら、新しいことばかりで
自分の怠け具合がよく分かりました。時代は
変わっていますね。
本4冊購入して、講座代金も含めると1万を超してしまいました。
でも、こういうことが頭の引き出しに、あるのとないのでは
大違いです。自分への投資(特にピアノ関係)はしっかりと
おこなっていきたいと感じた1日でした。
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