知立リリオにコンクールを聴きに行ってきました。
2017/02/06
ピアノフェスティバル2017 幼児部門
先週と今週、第2回ヤマハジュニアコンクール選考会のツルタ楽器店の選考会がおこなわれています。
以前はYPFと呼ばれていたコンクールが、昨年から変わった形となりました。
今日は、幼児部門を聴きに行ってみました。
幼児部門は未就学児の方です。
まだピアノを習い始めて間もないと思われる、年中さん、年長さんたちの一生懸命なかわいい演奏でした。
課題曲は5曲の中から1曲を選んで演奏
1番と2番の曲を選んだ生徒さんが多かったです。
それではまず1番。
ここ10年くらい、さかんにレッスンに取り入れられている「ギロック」の作品です。
題名がなんとも素敵。
女の子が好きそうな題名です。
でも、ふりがなをふって、パリの説明もしなければ、なんのことだか分からない歳の子が弾くのです。
すごすぎる。
これは、もう見てすぐわかるとおり、出だしは左手がメロディーになっているので、右を弱く全員が意識して弾いていました。
私がこの曲をレッスンで教えるとしたら、右のスタッカートを弱くおしゃれに弾かせることと、左手の4小節のレガート、また8小節のフレーズを持たせるかですね。
子供は心拍が速いので、大きいフレーズをとらえさせるのは、なかなか大変。
演奏している横で大げさに歌うかな。
と言っているだけなら簡単ですが、実際に教えるとなると、生徒さんによってみんな違うので本当に難しいです。
この曲、2ページあります。
右側のページは右手がメロディーになって、もう少し動きが出てきます。
次に2番。
この曲は、1ページ24小節で書かれていますが、音域が少し広いので、まず譜読みがすらすらできないと、仕上げが間に合わない感じです。
4小節目や8小節目の2声になっているところを、しっかり弾き分けている演奏には感心しました。
また8分音符のタタタタタタのところ、2段目と3段目でアクセントの位置が変わってきます。
これをリズム感よく弾いている生徒さん、たくさんたくさん練習したんだろうなと思いました。
この曲も3拍子なのですが、3拍子らしくない演奏になりがちで、普段から拍子感を教えていくのが課題となりそうです。
審査員の先生の講評
幼児部門の方たちには、ジュニアコンクール地区予選への出場権がないので、通過とか合格などはありませんでした。
最後に、審査員の先生お二人からがお話がありました。
松本修子先生からは
1.楽譜がすらすら読めますか?ひらがなが読めるようにすらすら読めることが、長くピアノを続けられることにつながります。
2.リズム、拍子を、自分で(先生に数えてもらわなくても)数えられるようにしましょう。
3.メロディーを声に出して歌いましょう。(ソルフェージュ力を小さいうちから確実に。)
4.練習をたくさんしましょう。
5.「来年もこのコンクールに参加しよう」などの目標を持ちピアノを練習しましょう。
岳本恭治先生からは
1.ピアノに毎日触る習慣をつけましょう。弾く時間がなければ、撫でてあげるだけでも、ふたを開けるだけでもいいので、ピアノを大切に思うこと。
2.ピアノはしっかり音を出そうと思いがちですが、まだ骨や指の力がついていないので無理をしてはいけない。無理をすると余計なところに力が入ってしまいあとあと直すのに苦労する。野球に例えると、小さく飛ばす練習をしていると、体が大きくなるとともに遠くまでボールが飛ぶようになる。音に強さを求めないようにしましょう。
ちょっと違うかもしれませんが、上のような感じのアドバイスがありました。
帰る時には、お二人の先生からのコメントを書いた紙と、賞状がいただけたようです。
今回は、参加に意味がある小さい演奏家さんなので、「ピアノママ」と呼ばれる方を目にすることもなく、和やかな雰囲気でした。
A部門からは、そうはいかなくなるのがこのコンクール。
フィギュアスケートもそうですが、芸術というものはそれぞれ感じ方に違いがあり、ほんの少しの差に点をつけるのはかわいそうな気がしますね。
でも、いざコンクールに出たいとなったら、賞を取らせてあげたい、合格させてあげたいと思うのが親心、先生心。
私も、今日の演奏を聴いて、いい刺激になりました。
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