ピアノコンクール、発表会でのお辞儀のマナー

ピティナのコンペの季節ですね

もう３月から課題曲選びに始まり、今は地区予選の本番、真っ只中の

生徒さんも多いのではないでしょうか。

舞台というのは、自分の演奏を聴いてもらう貴重な機会です。

練習に練習を重ねて、乗り越える緊張感。そしてその場で

自分の音楽が表現できるか試される場でもあります。

今日は演奏ではなく、お辞儀の仕方について私の思うことを少し・・・。

お辞儀はどういう気持ちでするの？

よく１，２，３と数えて、ゆっくりお辞儀をするんだよと

教えますが、私はまず気持ちの込め方を教えます。

「今日は知らない人も、お母さん、お父さんも来てるでしょ。

初めは、（一生けん命弾くのでどうぞ聴いて下さい）っていう

気持ちでお辞儀をするのよ。」

「最後のお辞儀は、（私の演奏を聴いてくれてありがとうございました。）と

いう気持ちでお辞儀をするの。」

これを、レッスンで私が声を出して言いながらお辞儀の練習です。

すると、１，２，３と数えるよりもゆったりとお辞儀が出来るように

なります。コンクールでは、審査員の先生は実際にはたくさんの講評を

素早く書いておられて、見てはいらっしゃらないかもしれませんが

ピティナはマナーも点に入っていることを忘れないで

その時はピアニストになったつもりくらいがいいですね。

お辞儀の前と後、どこを見ると素敵かな？

よくお辞儀しながら、歩いてピアノに座ってしまい弾き始める

子供がいます。緊張しているのですね。

できれば、ここもゆったりと客席を見たいもの。

また、お母さん、お父さんが一番前の席に座って

いるとそこばかり見がちです。

私がいつも言うのは、ホールの後ろに非常口って書いてある

緑の光っている所があるから、そこを見てからお辞儀をしてもう１度

見てからピアノに座ること。生徒さんには一番わかりやすい方法です。

ホールは段々になっている所が多いので

目線が上に行くことで、表情が明るく見えます。

一番後ろの人やビデオ席にもいい顔が見せられます。

終わりのお辞儀も同じです。終わったから、舞台から早く

去りたいと心は思うのですが、聴いて下さったお客さんに

感謝の意味を込めながら、お辞儀のあともう１度緑の非常口を見て、

あとは下ばかり見ないように、歩き出せばいいのです。

お辞儀のマナーは先生によって、指導を受けたか、受けていないかが

本当によく分かる場面です。