ピアノ教室 個人レッスンのいいところ
2017/02/25
絶対音感をがんばっている生徒さん
和音をハタの色を使って聴き分ける練習を、30分のレッスンの最初と最後にやっています。
絶対音感は、最初に聴く音がとても重要なことなので、特に、レッスンに来て一番最初の和音が分かったかどうかが、大切です。
ひたすら、集中です。
レッスンの最後のハタは、もうピアノを自分で弾いたあとの耳になっていますので、前の音と比較する相対音感の聴き方になってしまっていることもあります。
あとは、おうちで毎日練習をしてもらって、和音が聴き分けられるように親御さんに協力をお願いしています。
白い鍵盤の9個のハタをまず聴き分けることができるのが、目標です。
ヤマハ出身の生徒さん
耳がよい生徒さんが多いのですが、その耳に頼りすぎてしまっているので、読譜を中心に進めています。
グループではみんなで歌ったり、弾いたり、楽しくなんとなく通過してきた部分ですが、譜が読めて弾けるというのは大事なこと。
本も最初は、お母さんの読みきかせでお話を覚えて、そのお話をまるごと言えるのですが、そのうちに題名や表紙の絵を見て、知らない本が読みたくなります。
「わ た し が」と、読むのと、「わたしが」とすらすら読めるのはストレスが大違いです。
それと同じで、譜読みも覚えられる曲の場合はいいのですが、ブルグミュラーあたりにくると、読めていない場合、譜読み自体が疲れるので弾く練習までいきません。
速読という本の読み方もあるようですが、それと同じように譜がぱっと読めて、音楽を奏でることができるそういう初歩の読譜は小さいうちからクセにしたいです。
まずは、ドレミでいいながら、または歌いながら弾くところからやっていきます。
手がふにゃふにゃな生徒さん
いろいろな道具を使って、また私が悪い指でイヤな音を弾いて見せて、直そうと努力させています。
これはその子によって指が違うので、個人レッスンでしっかり、いいタッチを覚えたい部分です。
げんこつの骨がまだ、ふにやふにゃな場合、お手玉で筋トレです。
第1関節という、一番さきっぽがふにゃふにゃな場合、丸カンのついたひもで筋トレです。
指の引っ張り合い。
初歩の生徒さんには、ぽつぽつの音で弾かせる。
つまり、レガートを最初から弾かせないようにもしています。
スラーのついたレガートは意外と指先の力の移動の仕方が難しく、これで指の形がおかしくなることも多いです。
爪のすぐのところにあるお肉で弾くいいタッチを覚えるまで、ぽつぽつの音で弾いてマルにしています。
クラシック音楽を取り入れたレッスン
30分の中に、音楽を聴くというレッスンを取り入れている生徒さんもいます。
ちなみに、12月は「ルロイ・アンダーソン」の「そりすべり」をスズとムチのひもを持ちながらリトミック。
1月は、「ヨハン・シュトラウス」の「ラデッキー行進曲」の拍手と手拍子をしながら聴く。
2月は、「ルロイ・アンダーソン」の「ワルツィング・キャット」を猫の手で踊りながらリトミック。
などです。
30分の中に、本物のオーケストラの音楽が入ると、気分転換にもなりますし、音楽のおもしろい聴き方も分かってきます。
聴音を取り入れたレッスン
もう小学生になると、聴音が好きな生徒さんには、聴いたものを書かせることをします。
これは、慣れですのでやったことのない子、やったことのある子は大きくなってからすぐにわかります。
高校生くらいになって、「ちょっとパート譜を書いて!」と言われた時に、「いいよ」とすぐに答えられたら理想です。
今は、いい聴音のドリルがあるので、それを持たせてやっている生徒さんが多いです。
時間がかかるので、40分レッスンの生徒さんだと毎回できます。
30分の生徒さんだと、時間が余った時だけですが・・・。
コードネームを覚えるレッスン
ローマ字を習った段階で、少しずつ覚えてもらうようにしています。
男の子は左手が動きにくいので、もっと先にやる場合もあります。
コードはジャーンと押さえるだけで、かっこいいので。
まずは、ドミソのCと、ソシレのGだけの曲から。
学校の音楽の教科書でピアニカで弾いたことのある曲を使うと、興味を持ってコードネームを覚えてくれます。
30分か40分のレッスン、私と2人なわけですから、ちょこっと苦手を直し、あとは楽しくレッスン。
個人レッスンでは、生徒さんの苦手なところを直すことももちろんやっていきますが、伸ばせる部分は最大限に伸ばしていこうと考えています。
そして、ピアノを習っていてよかったと思うことが、1つでもあれば、長い人生、楽しくなるのではないでしょうか。
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