お母さんのひとことで、もっとピアノが弾きたくなる

ピアノの練習してくれないと嘆く前に

レッスンには行くんだけれど、それだけでは上達しない・・・

楽器を習うことの宿命です。私もつい２．３年前、アコーディオンに

興味があり、習いに通ったことがありました。ピアノは弾けるのに

アコーディオンはあまりにも重くて、肩が痛くて練習時間をとれませんでした。

というのが言い訳。情けないことです。

先生曰くさらっと「人前で弾けるようになるまでに

１０年かかりますからね。」と。その時の私も、楽器というものは

そんなものだと思っていたので、納得しました。

ピアノもつい親はあせって「練習しなさい」「練習しないならやめれば」

などと言いたくなることもあるでしょう。

待ってください。たとえば１回、とってもいい気分で弾いている子供の姿を

見つけて下さい。そして、曲の最後をほめるのです。

「お母さん、その曲の終わるところが好きだな。なんだか

だんだん弱くなっていってどうしたのかなって思ったら

急にジャーンってなってかっこいいんだもん」

すると変わります。子供というものは最初ばかり弾いて、終わりまで弾ききらない

ことが多いのですが、最後をお母さんのために練習するようになります。

ブルグミュラー２５練習曲の「アラベスク」の楽譜です。

終わりに①②の書き込みがあるのが分かるでしょうか。

①が「すごいかっこいいよね」から始まり、②の「その前もなんだか

音が高くなっていくのね」だけでもいいのです。

そのひとことでやる気が出ます。

後ろからの練習方法

私の楽譜です。１０分もある曲だと、最初から練習してばかりでは

バテます。途中でピンポーンが鳴る時や電話が鳴ることもあり、

私は１回初見で弾きながら、楽譜に番号か英語の文字を鉛筆で書いて

行きます。緑の四角がそうです。この曲はＡ～Ｎまで書いてあります。

そして練習は後ろからやっていくのです。

気分的にもいつも最後がきちんと気持ちよく終われるので

後ろから練習の方法はおすすめです。

ツェルニー練習曲は、これまた難しい左手の場所というのが

決まっているので、そこだけクリア出来ればすぐに

止まらずに弾けるようにはなりますよ。