ツェルニーの練習は面倒くさいよ
初級を終えて、ツェルニーの練習曲
かっちり、きっちり、そのまま練習曲。見た感じもかたいです。
和音がいっぱい。
16分音符がぎっしりでむずかしそう。
全音版 ツェルニー 第1過程練習曲 より「33番」
今使っているのは、このツェルニー
ツェルニーと聞くと、100番練習曲や110番練習曲、そして30番練習曲が有名ですが、今の子供たちには、100曲や、110曲弾いて、それから30番に入ってなんでいっていられない。
忙しいです。
で、私は、いろいろなツェルニーから抜粋して作られているこの本をよく使っています。
ドレミ楽譜出版 ツェルニー練習曲(上)
100番の練習曲の後半の曲中心に、上に載せました第1過程練習曲や、ツェルニー125のパッセージ練習まで、たくさんの練習曲が次の30番にスムーズに入ってゆけるように、並んでいます。
上の曲はこんな風になっています。
指使いもまったく変わらず、しっかりしています。
たまに、編著者独自の指使いに変えてしまっている本もあるので、そこはチェックしています。
ツェルニーは終わりの2小節、または4小節にカギあり
「終始」と呼ばれる、終わり方が独特で、しっかり弾けるととっても満足感があります。
和声的には、最初から最後まで、ハ長調のいち(ドミソの仲間)、よん(ドファラの仲間)、ご(シレソの仲間)の3つで成り立ち、分かりやすい曲。
もともと、練習曲なので、なにか、目的をもって曲が書かれているはず。
この曲の場合は、16分音符を両手揃えてきちんと弾くこと、後半、伴奏のパートになった左手の16分音符も転ばずに弾けることでしょうか。
それが、最初からずっと続いていって、最後にガタガタ止まってしまったら悲しいです。
私も、上の曲は☆印のところを徹底して、分けて教えました。
いきなり今までにない、右手の和音の連続、おまけに、指使いがなんだか弾きにくい。
なぜ???
この和音の連続、ただ弾くのではなく、次へ次へと音楽が動いていくため、用意をしながらの指使いなのです。
まずは、ひとつずつの和音をゆーくり、ゆっくり確認。
その後、やじるしの前後の2音だけを、指に覚えこませるように何回も弾く。
頭が疲れます。
そのあと、左のオクターブの指開きを確認。
そして、頭が右手を忘れそうになっているところで、もう1度さっきの右手の2音のつながりを思い出しながら、ゆーくり弾いて・・・。
それからやっと、ゆっくり両手です。
でもまだ止まってしまうので、そこはうちで1週間の練習。
というわけで、ツェルニーの最後のとっても大切なしめくくり、しっかりおさめるように弾きたいです。
以前、ツェルニーの30番練習曲は、「1番から30番まで、最後の8小節だけをまず先にやっちゃうのよ」と言われた先生もいました。
30番は長い曲なので、終始も少し長くなり最後の8小節は特に弾きごたえがあります。
ツェルニーはあのベートーベンの弟子だったことがあり、ピアノを弾くのに大変苦労したことから、とてもたくさんの練習曲を書きました。
小さい頃、私も弾いていてあまり面白くないツェルニー練習曲でしたが、かちっとしたピアノ曲を弾く時にはとても役に立ちます。
いつも最初から弾きたくなるけれど、グッと我慢して、最後の部分の取り出し練習を先にやってしまいましょう。
面倒くさいけれどね!!
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