個人レッスンでしっかり習うピアノテクニック
2017/02/02
ツェルニー30番へ入るための教本を使って
もう、ブルグミュラーを何曲か終えている生徒さん。
他に、ハノンとギロックも使っています。
今日は、ツェルニーで苦戦しているところをじっくりと。
ツェルニー110番練習曲の11番から持ってきたと思われます。
指使いが原典版とは少し違いますが、この方がやりやすいでしょう。
ここの最初の部分の右手。
スラーがかかっています。
普通に弾いたら絶対に切れてしまうこの音形。
でも、青で書いてある「ミを先にはなす」これができれば、耳の錯覚を利用できます。
ドミのドーが伸びているのでなんとなくなめらかに聴こえるのです。
すごく、スローモーションでお手本を見せました。
そして、マネ。
ドミーを弾いて、そうそう、そのままちょっとだけ手首を上にぬいて、ミだけ一瞬先に離して・・
ミソーに・・・上手。
きれいになめらかに聴こえました。
ツェルニーはみんな苦手?
確かにおもしろい曲はないですね。
私も、キライでした。
でも、曲の作りやマスターしようとしている目的が明確です。
上の曲は実は、左手の音階練習を目的としているもの。
でもプラスアルファで右手に3度の重音の進行をたくさん出してきている曲です。
ポイントさえしっかり弾ければ、次に同じようなものが出てきたときに、確実に楽に弾けるようになります。
ツェルニーの曲の作りは、いつも最後の4小節か2小節の左手に特徴があります。
和音進行は、基本に忠実で独特です。
「お人形の夢と目覚め」の曲にも
ありますね、こういうところ。
3~4小節目の部分です。
これはさっきのツェルニーとは逆で、ミソが先に来るのですが、やり方は同じ。
ミをほんの一瞬先に離して、ドミをそっと置くパターン。
こういう細かなテクニックを先生が見せて、それを生徒さんが見て弾いて覚えるというのは、個人レッスンの強味ですね。
生徒さんのクセや指使いなど、見抜ける先生でありたいです。
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